平成30年度 公立阿伎留医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 240 64 72 87 202 272 708 1,429 1,042 350
当院は西多摩圏域の地域医療の中核を担う総合病院として、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
合計退院患者数においても4,466人(昨年度より323人増)と増加傾向にあります。年齢階層別にみれば、70歳代の患者さんが最も多く(昨年度より115人増)、全体の3割以上を占めており、80歳代(昨年度より86人増)と90歳以上(昨年度より50人増)を合わせると全体の6割以上を占めています。
昨年度より増加した患者さんの多くが70歳以上であり、高齢化が年々進んでいることが分かります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 32 28.81 20.92 15.63 84.72
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 20 21.55 12.58 0.00 80.90
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 16 25.81 13.46 0.00 87.94
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 14 9.57 5.10 0.00 69.64
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし - - 5.42 - -
肺炎(市中肺炎)が最も多く、平成28年度診療報酬改定にて(年齢・種類・重症度・副傷病名有無の組み合わせ)に細分化され、患者数がそれぞれのカテゴリーに分散化しています。
誤嚥性肺炎は従来どおり6区分のままであり、殆どの症例が上記DPCコードに集約され、全体の患者数では肺炎(市中肺炎)患者数が多いものの、便宜上第1位となっています。
両疾患とも平均年齢が80歳代と高齢化傾向にあり、特に誤嚥性肺炎の場合、転院率も高くなっています。
平均在院日数には、急性期医療を終えて在宅復帰を目指す「地域包括ケア病棟」入院日数も包含されているため、全国平均値よりも平均在院日数が長期化する傾向にあります。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 37 32.30 19.06 8.11 76.76
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 26.74 20.92 18.52 78.93
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 15 4.27 3.43 0.00 74.80
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 18.85 13.63 0.00 82.38
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし 12 11.75 16.24 0.00 81.17
平成29年11月より内科から独立し、新標榜科となった当科では肺疾患治療を専門に行っています。
主要疾患としては、間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)になりますが、肺の悪性腫瘍については、気管支鏡や経気管支肺生検法によって診断を確定させるものが第4位にランクインされています。
内科と同様に、誤嚥性肺炎の治療も当科では行っており、転院率も高い傾向にあります。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 18 17.50 12.58 0.00 82.72
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 23.45 20.92 27.27 86.09
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.10 - -
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 12.05 - -
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 14.21 - -
平成29年11月より内科から独立し、新標榜科となった当科では腎疾患治療を専門に行っています。
主要疾患は急性腎盂腎炎であり、施設からの患者さんも多く、平均年齢が高くなっており、全国平均値よりも平均在院日数が長期化傾向にあります。
内科と同様に、誤嚥性肺炎の治療も当科では行っており、転院率も高い傾向にあります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 250 2.10 2.67 0.00 67.76
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 38 7.13 7.75 0.00 73.53
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 9.00 10.08 3.33 74.33
060335xx99x00x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 11.77 10.72 0.00 69.00
060210xx9910xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 24 14.54 13.51 4.17 78.67
大腸ポリープ(粘膜切除術)の症例数が最も多くなっています。
患者さんの安全・安心を最優先に考え、また偶発合併症を防止する目的から、1泊2日クリニカルパスを適用し治療を行っています。
第2位の大腸憩室炎は点滴加療にて軽快を目指します。
第3位の胆管炎は内視鏡的手術(「内視鏡的胆道ステント留置術」「内視鏡的胆道結石除去術」「内視鏡的乳頭切開術」)を施行する症例です。
第4位には胆嚢炎発症にて点滴加療症例、第5位には腸閉塞を発症し、イレウス管挿入術を施行する症例となります。
上記5症例における平均在院日数は全国平均値とほぼ同値となっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 68 2.25 3.01 4.41 71.87
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 64 3.88 4.47 0.00 69.56
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 54 30.67 24.68 7.41 82.61
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 28.35 17.66 10.42 84.35
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 11.64 11.01 0.00 81.07
狭心症にて心臓カテーテル検査(CAG)を施行する症例が第1位となり、第2位も同疾患にて経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)を施行する症例です。
多くは予定入院にて患者さんの身体的負担のないようにクリニカルパスを適用しています。
第3位と第4位は心不全ですが、第3位は心筋SPECT検査を実施した症例です。
心筋SPECT検査については、経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)の適応を判断する検査法として近年重要視され、当院においても積極的に実施しています。
第5位は不整脈疾患(心房細動、洞不全症候群、高度房室ブロック等)にてペースメーカー移植術、又は交換術を施行する症例となります。
第3位と第4位の心不全に関しては「地域包括ケア病棟」を利用する場合もあり、平均在院日数は全国平均値よりも長期化傾向にありますが、その他疾患はほぼ全国平均値と同値です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 98 4.82 4.33 0.00 66.77
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 70 6.10 4.96 1.43 74.63
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 65 3.17 4.27 0.00 68.89
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 52 3.31 4.41 0.00 75.38
060040xx99x50x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 29 3.28 4.31 0.00 70.00
第1位(第5位)の直腸悪性腫瘍、及び第3位(第4位)の結腸悪性腫瘍については短期入院化学療法を施行した症例です。
使用する抗癌剤の種類によってそれぞれに区分されています。
入院日数は3日~4日間で、患者さんの身体的負担を考慮したクリニカルパスを適用しています。
第2位は鼠径ヘルニアにて手術を施行した症例となります。
こちらもクリニカルパスを適用し標準的医療を展開しています。
平均在院日数もほぼ全国平均値と同値です。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 13 12.46 10.59 0.00 64.85
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし - - 6.23 - -
090010xx99x00x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 8.37 - -
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.02 - -
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 6.52 - -
外科から独立して「乳腺外科」を標榜しており、近年増加傾向である乳腺悪性腫瘍の早期発見・早期治療に取り組んでいます。
腫瘍の大きさ、種類によって様々な治療方法があり、患者さん1人1人の希望を十分加味しながら治療が行われています。
患者数13件の症例は乳腺悪性腫瘍にて、乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)を施行した症例です。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 10.24 10.00 0.00 69.76
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 28 8.39 11.87 0.00 69.39
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 22 2.36 3.43 0.00 72.09
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 10.08 - -
040040xx9906xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり - - 16.32 - -
平成29年4月に常勤医師が就任し、平成29年7月より新標榜科として誕生した当科では、肺の悪性腫瘍手術や化学療法を中心に幅広い医療展開をしています。
第1位は化学療法症例であり、全症例クリニカルパスを適用しており、平均在院日数も全国平均値とほぼ同値となっています。
第2位に胸腔鏡下肺葉切除術や胸腔鏡下肺部分切除術を施行する手術症例が入りました。
患者さんの身体的負担が少ないように全症例クリニカルパスを適用し、全国平均値よりも短い入院日数で退院されています。
第3位は気管支鏡や経気管支肺生検法によって悪性腫瘍か否か、診断を確定させる検査入院になります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 93 42.52 26.30 11.83 83.59
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 50 34.98 19.61 2.00 83.82
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 20 6.20 5.68 0.00 68.95
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 10 49.70 24.26 0.00 74.70
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 10 5.00 6.07 0.00 56.30
高齢患者さんの骨折治療が中心となります。
急性期医療を終えて在宅復帰を目指しての「地域包括ケア病棟」利用が多く、これらの在院日数も包含された値となるため、全国平均在院日数を上回る疾患が多くなっています。
第1位は大腿骨近位骨折で、人工骨頭挿入術や骨折観血的手術を施行し、術後ケア終了後、転院する場合もあります。
第2位は脊椎圧迫骨折で、疼痛コントロールやリハビリを行い、軽快退院を目指します。
第3位は幅広い年齢層で発症する前腕骨折で、手術を施行し6日間の短期退院となります。
第4位は変形性膝関節症で人工関節置換術を施行する症例と、鎖骨骨折により骨折観血的手術を施行する症例が10件ずつで同件数となりました。
上記5疾患において、手術前日よりクリニカルパスを適用しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 22 6.91 9.87 0.00 45.41
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 11 3.09 3.20 0.00 43.18
120140xxxxxxxx 流産 10 1.90 2.45 0.00 37.60
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 定義副傷病 なし - - 7.54 - -
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし - - 19.69 - -
平成30年度より、婦人科常勤医師が増員され、産科だけでなく婦人科領域治療も積極的に行えるようになりました。
これにより第1位、第2位ともに婦人科領域の疾患が入りました。
第1位は子宮筋腫で子宮全摘出術、又は子宮筋腫核出術を施行する症例です。
第2位は子宮頚部異形成子宮頚部摘出術を施行する症例となります。
第3位は産科領域の稽留流産で流産手術を施行する症例が入りました。
上記3疾患において、クリニカルパスを適用しており、平均在院日数では全国平均値よりやや短い期間での退院となります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 4.90 6.62 0.00 1.77
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 5.20 6.17 0.00 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 40 5.22 6.19 0.00 4.88
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 27 2.93 5.42 0.00 6.30
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 17 6.53 11.34 5.88 0.00
上記5疾患を大きく区分すると、小児疾患(第1位、第3位、第4位)と新生児疾患(第2位、第5位)となります。
第1位気管支喘息、第3位急性気管支炎、そして第4位ウイルス性腸炎となっており、いずれも小児期に多く発症する疾患が上位を占めました。
第2位と第5位は新生児低血糖、新生児一過性多呼吸等の出生後28日以内に発症した新生児疾患です。
第5位については、末梢型中心静脈カテーテルを挿入し点滴管理を行った症例となります。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 282 3.00 5.39 0.35 76.03
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 46 3.00 2.84 0.00 73.41
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 17 3.00 7.05 0.00 77.59
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 - - 9.75 - -
020210xx01x0xx 網膜血管閉塞症 増殖性硝子体網膜症手術 手術・処置等2 なし - - 10.78 - -
眼科においては白内障治療が中心となっています。
特に第1位両眼手術施行症例が圧倒的に多く、2泊3日のクリニカルパスを適用し、入院2日目に両眼手術を施行します。
これにより全国平均値よりも短く、また患者さんの経済的負担を最小限度に抑えた医療展開が可能となっています。
同日に両眼を施行する訳ですから、術後のケアについても万全な体制で実施し、患者さんが安心して退院できる体制を整えています。
片側のみ施行の場合が第2位となり、第3位には網膜前膜により硝子体茎顕徴下離断術を施行する症例が入りました。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 16 10.88 12.51 0.00 68.56
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 7.80 8.98 0.00 76.10
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 8.16 - -
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.07 - -
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり - - 6.06 - -
第1位の膿皮症とは、溶連菌やぶどう球菌による皮膚感染症である蜂巣炎(蜂窩織炎)を示しています。
点滴や炎症部分の洗浄を行い、軽快退院を目指します。
第2位が疼痛や水泡を症状とする帯状疱疹ですが、早期診断・治療を開始しないと潰瘍となって神経痛が持続する可能性の高い疾患です。
上記2疾患ともに平均在院日数が全国平均値より短く、効率的医療が展開されています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 35 42.11 16.18 5.71 75.91
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 14.59 9.69 0.00 79.12
010060x2990420 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 2あり 発症前Rankin Scale 3、4又は5 16 32.63 32.50 12.50 84.13
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 47.67 18.72 8.33 72.58
010060x0990301 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 17.10 - -
脳梗塞が最も多く、平成28年度診療報酬改定にて(発症時期・入院時JCS・重症度・処置有無・副傷病名有無の組み合わせに)細分化され、患者数がそれぞれのカテゴリーに分散化しています。
従って、上位5位中、第1位、第3位、第5位(10件未満)となりました。第1位の脳梗塞は発症3日以内・JCS(意識障害)10未満・エダラボン使用・副傷病名(誤嚥性肺炎等)なし・発症前MRS(脳卒中の機能自立度)2以下の症例です。
第3位は同条件下で副傷病名(誤嚥性肺炎等)ありの症例となります。
第2位の頭蓋内損傷は、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性頭皮下血腫を発症し、血腫除去を目的とした穿孔洗浄術を施行する症例です。
第4位は非外傷性脳出血を発症し、保存的加療やリハビリ等にて軽快退院を目指す症例です。
当院では「回復期リハビリテーション病棟」を開設しており、こちらの在院日数も包含されてしまうため、平均在院日数では全国平均値より長期化傾向にあります。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 57 3.00 2.53 0.00 70.39
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 39 7.18 7.20 0.00 76.46
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 11 9.36 8.65 0.00 72.27
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし - - 5.62 - -
110070xx0100xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 27.22 - -
第1位は前立腺生検を施行し、前立腺悪性腫瘍か否かを確認する検査入院症例です。
第2位は膀胱悪性腫瘍にて経尿道的膀胱悪性腫瘍手術を施行、第3位は前立腺肥大症にて経尿道的前立腺手術を施行する症例となります。
上記3症例ともクリニカルパスを適用しての運用となっているため、平均在院日数において全国平均値とほぼ同値です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 13 21 12 34 - - 1 7,8
大腸癌 16 31 122 179 14 106 1 6,7,8
乳癌 11 11 - - - - 1 7,8
肺癌 22 - 41 51 23 20 1 7,8
肝癌 - - - - - - - 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院の患者数は、大腸癌が最も多くなっており、次いで肺癌となっています。
大腸癌については、Ⅰ期~Ⅳ期まで症例があり、内視鏡的治療、腹腔鏡的治療、手術、化学療法、放射線療法など患者さんに合わせた治療法を選択し総合的に管理しています。
また、大腸癌の患者数が多いのは、化学療法を入院で実施していることや大腸癌検診を積極的に実施していることも要因であると考えられます。
肺癌については、検査入院、化学療法や全身管理の治療に加え、平成29年7月より呼吸器外科が新設され、当院でも手術治療も可能となっています。
乳癌については、Ⅰ期とⅡ期が多く、入院では手術を中心に治療を行なっています。
胃癌については、内視鏡的治療、手術、全身管理、化学療法を中心に治療を行なっています。
病期別にみると、Ⅳ期が最も多くなっており、当院では緩和治療科が設置されていることも要因であると考えられます。
病期不明になっている症例は、気管支鏡等の治療前の検査入院が多く、入院中に検査結果が出ていないため、病期分類ができないことが理由として挙げられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 22 11.64 55.73
中等症 89 24.56 79.96
重症 30 23.60 85.00
超重症 - - -
不明 - - -
患者数が最も多いのは中等症の患者さんとなっています。
平均年齢をみると、中等症から年齢が高齢化し、平均在院日数も軽症の2倍以上と長期化する傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 111 40.47 79.54 12.59
その他 32 49.03 75.41 0.70
脳梗塞入院は、発症して早期に入院される場合が殆どであり、発症日から3日以内入院が急性期脳梗塞の7割以上を占めています。
脳梗塞疾患全体での平均年齢も75歳以上と高齢患者さんが多くなっています。
発症日から4日以上の患者さんは殆ど転院されないのに対し、3日以内に限ると転院率が12.59%となっており、1割以上の患者さんが転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 257 0.14 1.13 0.00 68.77
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 45 2.11 11.44 4.44 78.93
K654 内視鏡的消化管止血術 22 0.45 9.41 9.09 73.91
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 20 4.70 6.40 10.00 73.25
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 19 1.32 3.16 5.26 62.21
大腸ポリープ切除術が最も多く、長さにより直径2㎝未満と直径2㎝以上に区分されます。
第1位は直径2㎝未満の手術です。
当院では患者さんの安全・安心を最優先に考え、また偶発合併症を防止する目的から、1泊2日クリニカルパスを適用し手術を施行しています。
第2位の内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管癌、膵臓癌における新生物症例が多く、総胆管結石や膵炎においても施行する場合があります。
第3位の内視鏡的消化管止血術は、消化管の出血部位を内視鏡下で確認後、無水エタノールや止血クリップ等により止血する術式であり、この中には、第1位にランクインされた大腸ポリープ切除術の偶発合併症としての「術後切除部後出血」に対する止血術も包含されます。
第4位の内視鏡的乳頭切開術(胆道結石を伴う)は、総胆管結石を除去する場合の胆管出口を拡張する手術となります。
上記5疾患の中で最も転院率の高い手術となっています。
第5位の小腸結腸内視鏡的止血術は、終末回腸部や結腸からの出血において、内視鏡的止血が可能である場合、クリップ止血やボスミン添加生理食塩水注入、又はトロンビン末の散布を行い止血するものです。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 62 1.79 4.10 0.00 71.00
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 12 2.75 12.08 0.00 83.08
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの - - - - -
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの - - - - -
虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等)に対する経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)が最も多く、発症時間・来院時間・手術開始時間等により上記3種類に区分され、第1位、第3位、第5位を占めています。
多くの症例でクリニカルパスを適用し、患者さんへの身体的負担の少ないように施行しています。
第2位は心房細動・洞不全症候群・房室ブロック等に対するペースメーカー移植術となります。
こちらもクリニカルパスを適用して、入院日数の適正化に努めています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 76 1.59 3.21 1.32 67.25
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 38 2.49 3.47 0.00 70.08
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 28 6.21 14.86 0.00 74.32
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 23 1.65 6.43 0.00 57.13
K6552 胃切除術 悪性腫瘍手術 - - - - -
第1位は鼡径ヘルニア手術で、クリニカルパスを適用し、5日間入院にて施行されています。
第2位は化学療法抗癌剤を頻回に静脈へ注入する目的でのカテーテル留置術となっています。
主にこれから化学療法を施行する患者さんに対し、抗癌剤を腫瘍の栄養動脈から効率的に投与することによって強力な効果を期待し、更に全身への影響を少なくして副作用を軽減させることができます。
当院では短期化学療法入院患者さんが年々増加傾向にあり、当術式の施行数も多くなってきています。
第3位は大腸悪性腫瘍に対する腹腔鏡下結腸切除術、第4位は胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術となります。
いずれも開腹せずに腹腔鏡下にて施行することで、身体への負担が軽く、入院日数短縮にもなっています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 12 3.00 8.67 0.00 65.08
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) - - - - -
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル未満 - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K6274 リンパ節群郭清術 腋窩 - - - - -
腫瘍の部位や大きさや種類、また患者さんの希望を加味した上で、手術を施行しています。
年齢層が幅広いのも乳腺悪性腫瘍の特徴であり、早期発見・早期治療に取り組んでいます。
患者数12件の上記手術は、術前診断で腋窩リンパ節転移がない、又は可能性の少ないもので、癌の進展範囲が広く、乳房部分切除術が困難な場合、両胸筋を温存して施行されるものです。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 16 2.19 6.25 0.00 70.81
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 10 6.40 5.10 0.00 37.30
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの - - - - -
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 - - - - -
平成29年7月に新設された当科では、多くの症例で、患者さんの身体的負担軽減を目的としたクリニカルパスを適用し、常勤専門医による肺の悪性腫瘍手術が施行されています。
主な手術は上記10件以上の2種類です。
いずれも低侵襲であり、術後の疼痛が少ないため早期復帰が期待でき、入院日数も短縮できる胸腔鏡下手術となります。
第1位の胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術は、1肺葉では腫瘍が残存するときに、隣接する肺葉の部分切除を追加、又は2葉を切除(上中葉切除・中下葉切除)し、同時に肺門・縦隔リンパ節郭清も施行される術式です。
第2位の胸腔鏡下肺切除術は、気胸、気腫性肺嚢胞において施行されている術式となります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 73 6.63 34.25 10.96 82.47
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 32 6.78 36.75 9.38 83.03
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 31 3.61 13.00 3.23 65.45
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 20 2.25 45.40 0.00 72.65
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 15 1.27 1.67 0.00 46.33
第1位、第3位に骨折観血的手術(ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折、関節周辺を骨折した場合に施す手術)が入りました。
骨折部位により、大腿骨(肩甲骨・上腕を含む)、下腿骨(前腕・手舟状骨を含む)の順番になります。
大腿骨頚部骨折の場合、骨折部の血行不良、関節内での骨折など、骨癒合が得られにくい条件が重なっているため、骨折した骨頭を抜去して人工の骨頭に置換する手術を行います。
これらの手術である人工骨頭挿入術と人工関節置換術が第2位と第4位にランクインしています。
両者の違いは臼蓋(骨頭を支える部分)の置換を行うか否かであり、行う場合は人工関節置換術、行わない場合は人工骨頭挿入術となります。
第5位の骨内異物除去術とは、既に骨折観血的手術(前腕、又は下腿)を施行後の患者さんに対して、挿入されている固定具の抜去を行う手術のことで短期間での入院となります。
当院では在宅復帰を目的とした「地域包括ケア病棟」を開設しており、上記4疾患(第5位以外)においてはその利用率が高く、平均在院日数も長期化傾向にあります。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 21 1.62 5.38 0.00 47.62
K9091ロ 流産手術 妊娠11週までの場合 その他のもの 10 0.90 0.00 0.00 37.60
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む。) - - - - -
K8721 子宮筋腫摘出(核出)術 腹式 - - - - -
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの - - - - -
子宮筋腫や子宮頚部異形成等における子宮全摘術が21件で第1位となりました。
婦人科領域を担当する常勤医師数増により、多くの患者さんに医療提供を行うことが可能となっています。
第2位は稽留流産や進行流産における流産手術(保険適用)となりました。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 327 1.00 1.00 0.31 75.71
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 20 1.00 1.00 0.00 76.35
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの - - - - -
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの - - - - -
全手術件数でも第1位となった白内障手術が主な手術となります。
片眼・両眼ともに3日間のクリニカルパスを適用しています。
前年度から57件増加しており、地域性を鑑みても、需要の高い手術の1つであります。
また、3日間の入院で両眼手術を施行する医療機関は少なく、患者さんが当院を選択する要素の1つともなっています。
第2位には網膜前膜の手術となる硝子体硝子体茎顕徴下離断術が入り、こちらも件数増の傾向にあります。
近隣眼科とも連携を取りながら、更なる充実化に取り組んでいます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 21 0.67 19.48 0.00 77.19
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの - - - - -
K1802 頭蓋骨形成手術(硬膜形成を伴う) - - - - -
頭蓋内損傷による外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性頭皮下血腫を発症し、血腫除去を目的とした頭蓋内血腫除去術が主な手術となっています。
平均年齢が75歳を超えており、高齢患者さんを中心に手術が展開されています。
また、症状安定後「回復期リハビリテーション病棟」へ転棟する症例もあり、平均術後日数が長期化する傾向にあります。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 39 2.03 4.28 0.00 76.21
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの - - - - -
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) - - - - -
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの - - - - -
K805 膀胱瘻造設術 - - - - -
膀胱悪性腫瘍における経尿道的膀胱悪性腫瘍が主な手術となっています。
入院日数も6日~7日前後と短く、クリニカルパスを適用し医療の標準化に努めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 19 0.43
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 26 0.58
異なる - -
医療の質改善に資するため、臨床上ゼロになり得ないものの、少しでも改善すべきものとして上記4疾患を入院契機病名の同一性の有無を区分して症例数と発症率を示しています。
播種性血管内凝固症候群とは、体の血管の中で血栓(血の塊)ができやすくなったり、容易に出血したりする病気です。
当疾患は入院中に発症する場合が殆どであり、そのため入院契機病名と異なる症例が19件と多くなっています。
手術・処置の合併症としては、大腸ポリープ後出血やカテーテル関連尿路感染症等が多く、これらを起因として入院する症例が多いことから、殆どが入院契機病名と同一となっています。
更新履歴
2019/09/26
平成30年度版病院指標(WEB対応版)を公開しました。