外来
- 乳房のトラブルは、どちらの科を受診すればよいでしょうか。
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乳癌が心配な時は、外科を受診しましょう。外科ではまず触診(手で触れ、しこりがないかを診察)を行い、さらに必要な時は、乳房X線撮影(マンモグラフィ)や超音波(エコー)検査へと進みます。なお、授乳中のトラブルは、産婦人科を受診しましょう。
- 神経内科では、どんな病気をみてもらえるのですか。
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神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気を全身的、総合的にみる内科です。精神的な問題からではなく、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり、体が不自由になる病気を扱います。症状としては、
- しびれ
- めまい
- つっぱる
- 歩きにくい
- ふらつく
- しゃべりにくい
- けいれん
- むせる
- 頭痛
- ものが二重にみえる
- ものわすれ
- 意識障害
- かってに手足や体が動いてしまう
- うまく力がはいらない
などたくさんあります。
まず神経内科でどこが問題の病気であるかを見極め診断し、その上で骨や関節の病気が原因なら整形外科に、脳などの手術が必要な時は脳神経外科に、精神的なものは精神科に紹介されます。もちろん内科的治療が神経内科で継続されることもあります。症状によっては眼科や耳鼻科の病気の場合もあります。いろいろな科が関係することもありますが、まずは全身を診られる神経内科にかかっていただき、必要に応じて他の科を紹介が望ましいと考えています。場合によっては他病院を紹介することもあります。診ている病気としては、脳血管障害、パーキンソン病、パーキンソン症候群、脊髄小脳変性症が大多数を占めています。
まずは内科外来で受診し、それ以後予約をとり、毎火曜日専門外来の原医師又は毎金曜日内科外来の小野医師の診察となります。
入院
- 付き添いはできますか。
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付き添いの必要はありません。ただし、患者さんの病状等で医師が必要と認めた場合に限り、ご家族の付き添いが認められます。この場合『家族付添許可申請書』を提出していただきます。
- 医療センターに緩和ケア病棟が開設されていると聞きました。 どのような内容の病棟ですか。一般病棟とはどこが違うのでしょうか?
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病気のなかでも、がんは、痛みなどの体の苦痛を伴いやすく、それにより気持ちもつらくなり、日常生活の妨げとなることが多い疾患です。緩和ケア病棟では、がんに対する治療(抗がん剤、手術、放射線治療)は行いませんが、がんに伴う様々な苦痛を和らげる専門的なトレーニングを受けた医師・看護師が配置されており、患者さんやご家族と話し合いながら、できる限り穏やかに生活できるよう支援します。また、一般病棟と異なり、ご家族が24時間面会や付き添いができたり、眺めの良いお庭やボランティアのティーサービスなどがあり、一般病棟よりもリラックスして過ごすことができます。
- 緩和ケア病棟には、どの様な病気の方が入院出来るのですか。
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国の取り決めにより、現在の日本の緩和ケア病棟は、がんと後天性免疫不全症候群(HIV)の患者さんのみが入院対象となっております。当医療センターではHIVの診療は行っていないため、がん患者さん(小児がんを含む)のみが入院できます。 さらに、緩和ケア病棟は『苦痛を和らげて人間らしく生きる』ための病棟であるため、苦痛症状の強い患者さんから優先的に入院して頂いています。がんによる症状があまりなく、介護が主となる場合は、介護施設等をお勧めしています。
- 緩和ケア病棟に入院する場合、入院までの手続きはどのようにしたらよいでしょうか。
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まず、地域医療連携センターにて、面談(自費)を予約します。
- 緩和ケア病棟に入院する場合、私は家族ですが、患者本人に病名を告知しておりません。それでも入院出来ますか。
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緩和ケア病棟に入院しておられる患者さんは、全員、がん患者さんです。そのため、病名を告知せずに入院してしまうと、医療スタッフや家族の知らないところで他の患者さん等から、『ここはがんの人が来る病棟だよ』などと知らされてしまうこともあり、そのほうが心理的なショックが大きいです。そのため、当医療センターでは、認知症などで患者さんが理解困難な場合を除いて、ご本人に病名はきちんと話して頂いてから入院して頂いています。『がんの患者さんが、体と気持ちのつらさを取り除いて自分らしく生きるための病棟』であることを、ご家族からもお話し頂き、ご本人が納得したうえで入院する必要があります。
- 緩和ケア病棟に申し込みをしても入院できないのは、どんな場合ですか?
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当医療センターでは精神科医が不在のため、コントロール困難な精神疾患を抱えておられる患者さんの入院はできません。また、緩和ケア病棟の主旨は‘残された時間をできるだけ苦痛なく穏やかに過ごす’ことであり、ある時期になると、栄養や点滴の水分を体が処理しきれなくなり、苦痛を増すだけとなってしまうため、栄養や点滴は減量・中止することが望ましいとされています。そのことを御理解・御納得頂けない場合は、入院をお断りすることがあります。
- 必要な時にすぐに入院できますか?
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難しい場合が多いです。順番で入院を待っている患者さんが多いため、緊急入院ができません。救急対応が必要な場合は、元のかかりつけの病院へ御相談下さい。
- 緩和ケアでは痛みの治療以外は行わないのですか。
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いいえ。「自宅や一般の病院では和らげることが難しい、 つらい症状」を抱える患者さんに対して、専門技術を用いてできるだけ苦痛を和らげ、自分らしく生活が出来るよう支えるのが『緩和ケア』です。そのため苦痛の改善に役立つと想われる医療行為(必要な量の点滴、栄養、輸血、腹水の除去、リハビリなど)も、必要に応じて行うことができます。
- ある緩和ケア施設では飲食は自由、犬や猫などのペットの持ち込みも可能と聞いていますが。
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当医療センターでは、敷地内は全面禁煙となっておりますので、たばこの喫煙はできません。飲食物に関しましては、緩和ケア病棟内では原則として制限はありませんが、患者さんのご容態や服用中のお薬によっては、制限がある場合もあります。 ペットの面会は、衛生上の問題から、病棟内ではなく、駐車場などの病棟外で面会して頂いております。
放射線治療
- 付き添いの人が放射線を浴びることはないのですか?
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外照射の場合、放射線治療室の外では、放射線治療を受けている患者さんのそばにいても、周囲の方に対しては全く影響がありません。また、患者さんから放射線が出るようなことはありませんのでご安心ください。
- 最初につけた皮膚のマーク(しるし)はどうなりますか?
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治療期間中、消さないように注意していただいた皮膚のマーク(しるし)は、放射線治療終了後は消えても差し支えありません。しかし、皮膚が弱っていることも多いので、無理にこすらず、自然に消えるのを待ちましょう。
- 放射線治療の効果はいつ頃から出るでしょうか?
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病気の種類によって治療開始後間もなく効果の現れるものから、治療が終って1〜2ヶ月してから現れるものまで色々です。詳しいことは担当の医師にお尋ねください。
- 放射線の副作用にはどんなものがありますか?
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放射線の副作用には全身的なものと局所的なものがあります。
全身的なもの
放射線を当て始めてしばらくすると、少し体が疲れやすくなることがあります。また、貧血気味になる場合もあります。
局所的なもの
皮膚の紅潮、下痢、食欲不振、脱毛等がありますが、照射部位、範囲、エネルギー、線量、方向によって異なります。治療計画は精密に行われ、また、治療装置は非常に精度の高いものなので、必要な範囲以外には放射線はあたりません。ですから、放射線の当たっていない場所に副作用が出ることは有りません。
- 放射線治療は一度しか受けられないのですか?
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部位が異なる場合は必要に応じて何回でも受けることができます。しかしながら、同一部位には原則として一度しかできません。これは正常組織の障害を防ぐためです。例外としては全脳照射後のラジオサージャリーなどがあります。詳しくは担当の医師にお尋ねください。
- 放射線治療は痛いですか?
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手術、注射などと異なりメスで切ったり、針を刺すような事はないので痛みはありません。ただし、喉や食道に放射線治療をした場合には開始後2週間位で痛みが出てきます。
- 放射線治療を受けると頭髪は抜けるのですか?
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放射線治療は局所治療です。このため照射部位にしか直接的な効果はありません。ですから頭部が照射範囲に入っていなければ頭髪が抜けることはありません。しかし、化学治療が行われている場合にはその副作用で脱毛が起こることはあります。
- 治療は必ず入院しなければ出来ないのでしょうか?
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照射部位や照射範囲にもよりますが放射線治療のみで、通院可能な距離であれば外来通院での治療も可能です。その際には担当の医師とご相談ください。
- 治療中注意する事はありますか?
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放射線治療のための位置合わせのマーク(皮膚に黒マジックインクで描かれている)を消さないようにしてください。マーク(しるし)がほとんど消えてしまうと治療が不可能となり、再度マーキング(印付け)が必要になります。また、照射部位の皮膚を保護するようにしてください。夏など日差しが強いときには日光が直接当たらないようにスカーフなどをしてください。乳房の治療の場合には締め付けるような下着を付けていると皮膚が剥けてしまうことがありますので、ゆったりとしたものに変えてください。
その他
- いつも、春先スギ花粉症で、鼻水、くしゃみ、鼻づまりで苦しんでます。
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通常、症状が出る2週間前ごろより内服を開始すると、症状が軽く済む事があります。耳鼻咽喉科に相談してください。眼のかゆみが伴う時は、眼科受診をお勧めします。なんと言っても、花粉を浴びないように、マスクを使用したり、家に入る前に花粉を払い落としたりする工夫が必要です。
- 形成外科とは?
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形成外科は比較的新しくできた診療科です。体表面の外傷、先天奇形、腫瘍や腫瘍を切除した後の外見、機能の再建などを専門的に治療する診療科です。美容外科も形成外科の1分野です。
形成外科と美容外科
形成外科では外見や機能の病的な異常を、手術などの治療で正常に近づけることを目標にしています。一方、美容外科では、病的でない正常な外観を更に改善するために手術を行います。
※当医療センターの形成外科では、皮膚腫瘍、皮下腫瘍、陥入爪(まき爪)、外傷後の瘢痕(きずあと)、ヤケド、褥創などを対象に治療を行っています。受診をご希望の方は、毎週水・金曜日(午前中)に外科を受診してください。他にも、他診療科と連携して治療を行っています。
- MRI検査とはどういう検査ですか?
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MRI検査とは、電波と強力な磁石を利用して人体の組織の周波数を検出し、エックス線検査では得にくい情報を画像化する画期的検査方法です。
MRI検査の特徴は、全身の臓器をいろいろな方向の断面像で観察することが可能なため、特に神経や血管、靭帯などの微細な組織の描出に優れています。もちろん、CT検査と違いエックス線を使用しないため放射線被爆の心配はいりません。MRI検査は、全身がすっぽり入る位の筒状の中で行います。大きな音が聞こえてきますが、横になっているだけで終了しますので、心配はいりません。
検査時間は、検査する部位により異なりますが頭部の検査で大体15〜30分程度になります。食事は、検査する場所や造影剤の使用の有無、検査の時間帯により禁食となります。
注意事項として、強力な磁石を使用していますので、身につけている貴金属類(時計、ネックレス等)、キャッシュカードのような磁気製品は破損する恐れがありますので、身体からはずして検査を受けるようにしてください。また、『刺青』を入れられている方は、刺青の色素にも金属が含まれている場合に火傷を起こすことがありますので、検査前に医師へ申し出てください。
- マンモグラフィとは何ですか?
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乳房エックス線撮影のことです。肺や胃腸のエックス線検査と同じように、乳房にエックス線をあててフィルムに写すものです。いわば、乳房専用の写真のことです。
乳房専用の撮影装置とフィルムを使用し、乳房をフィルムと圧迫版の間にはさんで圧迫して撮影するため、多少の痛みを感じることがあります。しかし、圧迫することでエックス線の被爆線量が少なくなり、ブレも防止出来るのでこの検査では他の検査では発見出来ないような小さな癌を見つけることが可能です。この検査を希望する方は、外科外来までご相談ください。
- 内視鏡ってなに?
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体の外からは直接見ることのできない「内部」を観察する器具の総称で、現在は屈曲できるファィバースコープが一般的です。胃カメラと言われているものは上部消化管内視鏡のことで食道、胃、十二指腸の一部を観察し、ポリープや潰瘍、癌などを診断します。また大腸カメラは下部消化管内視鏡で、同様に大腸の病変を観察します。その他に呼吸器の病気を調べる気管支鏡、膀胱を調べる膀胱鏡など各診療科で独自のものがありますので、担当医師にお尋ねください。
- もし子供がひきつけを起こしたらどのようにすればよいでしょうか。
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ひきつけは日本では全小児の6〜8%が一度は経験する、ありふれた疾患です。
高熱を出した時に、全身もしくは片側で特に手足を伸ばし、白目をむいて、頚や背中を反らして突っ張ったように硬直、震わせるような痙攣をします。通常は数分以内に自然に治まります。親は驚いて救急車を呼ばれますが、救急隊が到着する頃は大体痙攣が治まっています。パニックになって体を揺さぶったり、刺激をしないでください。できればどのぐらいの時間、続いたかよく症状をみておいてください。また舌を噛んだりすることはないので、あわてて口の中にタオルとか箸を入れないでください。入れることにより嘔吐があった場合、嘔吐物が肺に入ったり窒息を起こす場合があります。そしてひきつけを起こした時は必ず病院で診察を受けましょう。高熱の原因を治療する必要があります。またほとんどは成長するにつれて障害を残さず消えますが、症状の型によっては将来てんかんを発症することもありますので、脳波やCTなど検査を行なったり、経過を追って診察していく必要があります。診察の時は痙攣以外の気になること、たとえば意識の状態、呼吸の状態、手足の動きなど心配があれば医師、看護師にお話ください。
- エックス線検査を受けた時の放射線被爆が心配です。体に影響はあるのでしょうか?
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自然放射線被曝でどのくらいの放射線を浴びているのかと言いますと、大体1年間で胸部写真を30枚撮影するくらいの量です。ただし、胸部写真の場合は、胸部以外には放射線を受けていませんが、自然界からの放射線は全身に受けています。飛行機に乗って旅行に行く時などは、地上に比べ、より多くの宇宙からの放射線を受けています。 放射線を一度に全身に受けた場合、障害が現れるのは約250mSvです。医療の場合は全身ではなく、身体の一部に限られ、しかもごく少ないので、その影響を患者さんが心配する必要はほとんどありません。病院で使用されるエックス線検査の放射線量は、たとえば胸部写真一枚では0.1mSv以下ですので、一度に2500回写さなければ250mSvになりません。ですからあまり心配しなくてもよいということが分かります。
妊娠に気づかずにエックス線検査を受けてしまった場合でも、奇形発生に敏感な時期の胎児が受ける放射線量によって、奇形が発生することは殆ど有りません。下腹部が直接撮影する部分に入る場合でも、胎児に異常が発生する可能性はないと思ってよいでしょう。ただし、治療を目的とするきわめて特殊な場合や、下腹部が長時間照射野に入る検査(大腸造影検査)の場合は、妊娠している可能性のある時期を避けて実施した方がより賢明で、若い女性の場合は、月経開始日から10日間の間に検査を受けた方がよいでしょう。胎児が照射野に入らない胸部撮影などは、制限する必要はありません。またエックス線検査をたて続けに受けたとしても、通常の診断用撮影では生殖腺への遺伝的影響を心配する必要は有りません。
エックス線検査は大切な検査で、あなたの体について大切な情報を与えてくれます。もし、エックス線写真を撮ることで体の異常が見つかれば、適切な治療方針を立てることが出来ます。わずかな危険をさけるために、病気の診断治療が遅れて生命を失うようなことが有ってはならないのです。エックス線検査は病気の診断には欠くことの出来ないもので、安全性も保たれていますので、安心してエックス線検査を受けてください。
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