診療科案内腎臓内科
診療案内
水の惑星「地球」に生まれたのに、わざわざ水中から陸上に上がった生物がいます。ヒトもその仲間です。だから24時間365日、からだの中に「母なる海」の環境を作り維持しています。その担い手が腎臓です。そんな苦労も知らず我々は暴飲暴食、でもキャパの大きい腎臓という臓器は、黙々とオシッコを作り続け完璧調節。同時になぜかいろいろなホルモンを分泌して、血圧・造血・骨代謝の黒幕を演じています。こんな臓器を診療するのが腎臓内科です。
したがって、体がむくむ・疲れやすいといった症状がある方はもちろん、血圧がどうも下がらない、どこからも出血していないのに血が薄い(貧血)、骨粗しょう症にならないか心配、動脈硬化かもという方も、一度は腎臓のことを案じてみてはいかがでしょう。
このように様々な訴えに対応すべく、腎臓だけではなく全身を系統的にしっかり診ることを大切にしていますが、最も重要なことは「腎臓病を早期発見し、透析(人工腎臓)にいたる前に対処すること、腎機能の低下を認めても正確な診断・最適な治療法を持って疾患進行を阻止すべく最善を尽くすことである」と考えています。
当該科の対象疾患
次のような症状がある場合には、腎臓内科の受診をお勧めします。
- 健康診断で尿の異常(蛋白尿、血尿)を言われたとき
- 身体(軽い場合は足だけ、ひどい場合は全身)にむくみがでたとき
- 尿の色が異常なとき(赤、黒、赤ワイン色、濁り、など)
- 腎機能が悪いと言われたとき
- 血圧が異常に高く、通常の降圧剤で下がりにくいとき
- 腰部痛(背部痛)や腰部叩打痛があり、発熱がある
- 透析が必要であると言われたとき
主な疾患
急性腎炎、慢性腎炎、慢性腎臓病(CKD)、ネフローゼ症候群、痛風、膜性腎症、IgA腎症、ループス腎炎、膜性増殖性腎症、慢性腎不全、紫斑病性腎症、糖尿病性腎症、腎硬化症、悪性高血圧、急性腎不全、膠原病など全身性疾患に伴う腎疾患、多発性腎嚢胞、血液浄化療法 等
検査内容
血液・尿検査、超音波検査(エコー)・CT・MRI、24時間血圧測定検査、動脈硬化検査、骨密度検査、内臓脂肪検査、腎生検など
人工透析について
併設してある血液浄化療法室では、血液透析ばかりでなく、血漿交換、免疫吸着なども行っています。専門知識を持った臨床工学士、看護師、管理栄養士、薬剤師とともに治療・指導にあたっています。
腎臓病教室について
医師、看護師、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーらが参加して腎臓病教室を開催して、患者教育にも力を入れております。
外来担当表
診療体制
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部長梅津 道夫
専門腎臓
- 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医
- 日本透析医学会透析専門医
- 日本内科学会総合内科専門医