部門案内外来化学療法室
当院の外来化学療法室は、平成20年に開設され、現在8床(ベッド3床、リクライニングチェア5床)で稼働しています。外来化学療法室で実施される薬物療法は、年間約1200件を超えており、年々増加傾向にあります。 外来化学療法室では看護師だけでなく、初回導入時やレジメン変更時には薬剤師や栄養士による指導やマネジメントを行っており、多職種で連携しながら患者さんの支援をしています。また、薬物療法に関する専門的な知識を持つがん化学療法看護認定看護師が在籍しており、専門性の高い「安全・安心・確実な薬物療法」を提供しています。
外来化学療法室の場所と設備
外来化学療法室は、1階中央処置室の奥にあります。 ベッド3床、リクライニングチェア5床を設置し、専任の看護師とがん化学療法看護認定看護師が担当します。 各種パンフレット(副作用、ウィッグ、がん患者サポート外来、高額療養費制度など)を用意してあります。ご自由にお持ち帰りください。
利用時間は月曜日~金曜日(祝日を除く)の午前9時~午後5時までです。
※予約制をとっておりますが、外来化学療法室への入室や薬剤の調製に待ち時間が生じることがあります。ご了承ください。
外来化学療法室の方針・看護
- 患者さんそれぞれの治療スケジュールや薬剤特性を理解し、患者さんが安全に治療を受けられるよう確認の徹底や急性の副作用にすみやかに対応できるよう努めます。
- 患者さんが安楽に治療を受けられるよう、環境の整備に努めます。
- 患者さんの体調をきめ細かく観察し、できるだけ治療による副作用が少なくなるように支援します。
- 患者さんが治療を受けながら、自分らしく日常生活が送れるように、看護師だけでなく医師・薬剤師・栄養士などと協働して支援します。
治療の流れ
点滴をうける患者さんへのお願い
点滴の時間は使用する薬剤の組み合わせにより異なります。内容によっては3~5時間程度かかるものもあります。治療時間を知りたい方は看護師にお尋ねください。 点滴の内容によっては、来院の際に車や自転車の運転ができない薬剤を使用する場合があります。その場合は、初回治療前に看護師より説明があります。
外来化学療法室では飲食可能です。治療時間が長い方は片手でも食べられる物や飲み物、本・雑誌等を準備しておくとよいでしょう。
【点滴をしている時の注意点】
点滴をしながら、体勢を変えたり歩いたりすることも出来ます。しかし、抗がん剤の種類に よっては血管外に漏れてしまうと皮膚等に障害を来たす可能性もありますので、針が入っ ている部分を安静に保つよう心掛けてください。
点滴中トイレに行かれる際は、ふらついたり点滴スタンドを忘れて点滴の管を引っ張ってしまうことがありますので、動く前には必ず看護師にお知らせください。
次の症状がある場合には、我慢せずすぐに看護師にお知らせください。
☆点滴の針が入っている所に痛みや違和感がある時
☆点滴の針が入っている所が赤くなっている時
☆点滴の針が入っている所の周りが腫れている時
※点滴治療後1週間程度は点滴した部位を観察し、痛みや違和感等があれば病院にご連絡ください。
治療中の緊急時の対応について
以下の症状が続く場合は、我慢せず早めに病院に連絡し、緊急に受診する必要があるかを確認してください。
- 38℃以上の発熱
- 吐気や嘔吐などにより食事や水分がとれない
- 1日4~5回の下痢が続く
- 出血が止まらない(鼻・歯肉・血便)
- 動悸、胸痛、息切れがある
- 強い痛みがある
- 動けない
- 点滴部位が赤く腫れて痛みがある
- 免疫チェックポイント阻害薬の治療を受けており、冊子に記載されている症状が出現した時
- その他体調の変化を感じたとき